もう泣きそうだった

7年前にオールナイトイベントのライブで初来日したWilco、たったの1時間弱ぐらいのステージだったけど、やっぱりやばいねって思った。その後、日本嫌いなのか、来日の噂を聞くことがあっても実現したことがなかった。もう日本には来ないのだろうとあきらめて、去年は思いあまって海外までライブを見に行ってしまった。ただでさえちょっとした高揚と緊張を感じている海外の街でWilcoを見るのだから、そのときの気分はどんなだったか説明できないけど、観客の隙間をすり抜けてもうステージのすぐ近くまで行ってすぐ目の前に演奏する姿をじっと見つめていたのだ。そして、ひとりで、やばいな、Wilcoって興奮した。去年の11月だったな、Wilcoがやっと日本にやってきて単独公演が実現すると盛り上がったのは。盛り上がるといっても、唯一話の通じる7年前に一緒にWilcoを見に行った友人とだけだけなんだけれど。もう即チケットを買って、まだまだ先だなって思っていたら、気がつけばもうその日になっていた。開演前にはなんとか間に合った。そしてWilcoがステージに現れた。海外で感じた興奮とはまた違う想いを感じていた。やっぱりWilcoは格が違った。言葉知らないんだろうって思われるだろうけど、やばかった。やばいね、Wilco、やばいしか言葉が出てこないよ。日本はありえないねって歌詞は日本もありえるよって歌っていた。ジェフの歌があってのWilcoというのは変わりないけれど、6人のメンバーであれだけのすごい演奏をガチって決めちゃうのはすごいことだ。あまり好きなドラマーとか僕はいないけれどグレン・コッチェは好きだ!やばい。また日本に来てね。
ライブのあと友人と合流してご飯を食べた。興奮覚めやらず、やっぱり、やばいね、やばいねとばかり繰り返した。そして、「あのさ、なんか泣きそうだったです。」「あー、本当に、僕もです。今も泣きそうです。」と言い合ってさよならした。