ばなな

移動中に勉強しようなんて気持ちはあるようでなくなって、ひさびさに本屋で文庫の小説を買って空や線路の上で読み続けました。降りようとしていた駅をゆうに乗り越していたことに気付きました。それは、ばななの仕業でした。夜遅く冷えこんだホームに佇み折り返す電車を待ちました。ヘッドフォンからはボブ・ディランの歌が、時代は変わる、と。