ソングブック

ニック・ホーンビィというイギリスの作家の書いた自分の好きな歌を書いたエッセイ「ソングブック」を読んだ。ニック・ホーンビィはかなりの音楽中毒なんだろうと思う。僕もはっきり言って音楽中毒だ。
この本に登場する歌やアーティスト、すべて知っているわけがないし、聴いたことがないものが当然あるし、この本で書かれている内容はニック・ホーンビィの個人的な音楽体験だから僕の中では客観的な受け取り方をすることでしかないのです。でも、僕も好きな歌やアーティストのことも書かれている。
そのエッセイの中で僕が主観的な感覚で読んでしまったのがネリー・ファタードの「I'm Like A Bird」という歌について書いている文章です。僕はアイルランドとロンドンを旅行中にラジオでこの歌を聴いてとても気になってしまい、その旅行の帰りヒースロー空港でCDを購入し、それから何度も何度も繰り返しこの曲ばかり聴いていた時期があったのです。そしてその歌を初めて聴いてから実に4年経つのですが(もうそんなに経ったのか....)いまだにCDを取り出してその歌を聴いている。ニック・ホーンビィもこの本の中でこの歌をラジオで聴いてCDを購入し、一日に何度も聴いてしまう症状になっていたようなのです。だから僕はちょうど同じ時期にニック・ホーンビィと同じ歌を同じように繰り返し聴いていたということなのかもしれない。ニック・ホーンビィは僕よりも一回り以上年上だけれど、僕はニック・ホーンビィの今の歳に追いついていたときにも同じようにいろいろな好きな歌に耳を傾けていたならば、人生は生きる価値のあるものになるはずだ。(←最後の表現をエッセイの文体を拝借しました。失礼....)
ニック・ホーンビィの作品「僕のプレミア・ライフ」「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」「いい人になる方法」といった作品をすべて読んでいるし、映画化された「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」も大好きだ。
僕がなぜそれらを好きなのかこれを読んで納得できた感じがします。

ソングブック (新潮文庫)

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ネリー・ファータド+1!!

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