雑踏のなかを早足で
前の日にthe high llamasのライブを見たあとbunkamuraのあたりを歩いていたらフランスのセドリック・クラピッシュ監督の最新映画が上映されてたっけなんて思い出して、でももう上映終わっちゃったかもなあと家に帰って調べてみたらまだ上映していて週末の上映はこれで最後だったので見に行こうと出掛けた。「パリ-PARIS」というのがその映画。一人暮らしのダンサーだった男が心臓病と診断され死を覚悟せざるを得ない状況で姉に相談したことで一緒に暮らし始めるというところを軸に、自分の講義を受ける綺麗な女学生に恋してしまう不安定な気持ちを抱えた大学教授と建築家として安定した暮らしを送るその弟、市場で働く男たちとそのうち一人と離婚した女とかいくつかの人たちの生活を描いているものだった。ダンサーだった男が死を意識していてその不安の心情で映画が終わって行くのだけど、深刻なイメージがする映画にはなっていなくて、なんていうんだろうね、ちょっとしたことにいちいち文句ばっか言って暮らすんじゃなくて普通にそこにある暮らしを受け入れてみたらいいじゃないというような感じでしょうか。死の可能性を申告されたりしたら自分ならどうするんだろうね。やりたいこととをやってやるって思っても何がやりたいかよくわかんなかったりするのだし、変わらない生活を続けていそうな気がするけど、仕事は辞めちゃっていいやって思ったり、おじいちゃんおばあちゃんが住んでた農家の家とかに引っ越したいとか思ったりするけどな。映画を終えてbunkamuraのなかの美術館ではピカソとクレーなんかの絵の展覧会やっているんだなと気付き見たいと思ったけれどまた別の機会にゆっくりと見に行こうと思って、何となく中古レコードショップに足を運んで前から欲しいと思っていたイギリスのthe moonflowersというバンドのCDを見つけて3枚手に入れた。朝から何も食べてないなあとチェーン店のラーメン屋でラーメンと餃子のセットになったビールセットで腹ごしらえしてハンバートハンバートのライブを見に行った。渋谷で映画を見ようと思ったのも渋谷でこのライブを見に行くことにしていたついでに見に行こうと思ったのだ。ハンバートハンバートの歌がやっぱり大好きだしこの日もうーんやっぱりいいぞってそんな気分のまんまでたぶん顔もほころんでいたんじゃないかな。MCなんかのおしゃべりのおもしろさもテレビのお笑い番組でぜんぜん笑えなくなってきてしまってなんかのリハビリが必要なんじゃないかと心配になっている(まあこれは言い過ぎなのかもしれないけれど)そんな僕も声を上げて笑っているのだった。ハンバートハンバートの歌は明るく楽しいっていうのばかりでもないんだけど、こんなふうに不思議といい気分にさせてくれるのだから、もう終わってすぐなのにまた次のライブが楽しみになっていたりするのだ。the moonflowersのCDも今聴いているんだけれどとってもいい感じだ。
The Black Beetles and white bird
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Brainwashing and heartists blue life stripes
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